和室、土壁の魅力
前回、お伝えした漆喰壁のお宅の和室についてです。
このお宅は、古い家の建て替えで作られました。
前のお住まいで使われていた材木や建具がとても素晴らしいものだったので、
当初の予定では、一度ばらして、古材を再利用する計画だったそうです。
しかし、あまりにも今までの和室が素晴らしかったため、
和室をそのままの形で移築したそうです。
その方法は、
2Fにあった和室全体を壊さず丸々残して、クレーンでつって隣の敷地に一度仮置きし、
その後、新築の家の2F部分にまたクレーンで乗せて、移築したというすごい方法です。
クレーンで釣る際に重さを出来るだけ軽くするため、
土壁は剥がし、新築の家に設置されてから再度塗りなおすことになりました。
そのため、古く価値のある銘木に新しい土壁を塗るという左官工事になりました。
銘木に負けずに、また自己主張しすぎないように
この和室の雰囲気に合わせた壁を仕上げるよう努力しました。
こんな風に左官として腕がふるえる現場が増えるといいなと思います。
最後に今回の現場の立役者の一人。
当社の安西さんです。
安西さんは当社の仕上げ部門を長い間支えている職人さんです。
.
安西さん!これからもよろしく。
« 今、見直される漆喰の魅力 | トップページ | 左官仕上げの普及 »
「土壁」カテゴリの記事
- 浅草 まるごとにっぽん(2016.03.14)
- すき焼きの名店 江知勝 見学会(2015.10.15)
- エコハウス研究会 職人を護る(2015.04.16)
- エコハウス研究会 関東大会に参加しました。(2015.04.13)
- 東京デザイン塾 土壁塗り体験(2014.01.16)
この記事へのコメントは終了しました。
コメント