原田左官では現在、様々な研修に参加・実施しています。
沖縄の話の続きです。
ブロック工場を見学した後は
ちゅら海水族館、万座毛、首里城など有名どころを見学しました。
首里城は修復中でしたが、赤瓦とムーチー(沖縄漆喰)の
赤と白のコントラストが、すばらしくきれいでした。
これは私が思う沖縄らしい風景。
これを真っ直ぐ行くと海です。
沖縄はやはり海がきれいでした。
沖縄の海砂は珊瑚が多いためか鮮やかなベージュ色で
塩分を取れば左官壁に使用できるのではないでしょうか?
あと、沖縄でよく見かけたものは「石敢当」(せきがんとう)
車で走っているとT字路や交差点などの家の塀によくくっ付いています。
これは何かというと、ガイドさんの話では
「中国の強い武将の名前で、この名前を聞いただけで魔物が恐れて近づかない。
交通事故も無くなる。そのため、魔よけや事故が多いところに張っている。」
ということでした。
「いしがんとう」「いしがんどう」とも読むみたいです。
沖縄のホームセンターには、よく売っているそうです。
まだまだその土地独自のものってあるんですね。
おまけ。
沖縄ではシーサーをよく見ましたが、
こんなシーサーもいました。
洗面所の手洗いで、自動で水も出ます。
沖縄に行ってきました。
観光と
山内コンクリートブロックという
花形ブロックを作っている会社を見学しに行きました。
花形ブロックというのは
沖縄の風土に合わせた四角や丸に開口されたブロックです。
なぜ、開口されているかというと
ずばり、風を通し、日差しは遮るためです。
本土にはほとんどこういう形状のブロックはありません。
このブロックは表裏で開口の大きさが違い、
昼間と夜の光の入り方が違います。
これはミニチュアのブロック
開口の形状もいろいろあり、カラフルなものもあります。
なかなか見ることの出来ないコンクリートブロックを作成しているところを
真近に見ることが出来、感動でした。
花形ブロックは基本形状が何種類かありますが、
有料ですが、型からオリジナル形状で作成することも出来ます。
当社でも取り扱っていますので、
ご検討下さい。
また、この花形ブロックを使った名建築
名護市役所も見学しました。
花形ブロックをふんだんに使い、
シーサーを配した沖縄らしい建物で、
風を通す、パッシブソーラーのさきがけの建物です。
これは樹がはしごを占領している写真です。
自然の強さを感じさせます。
沖縄の話、次回も続きます。
今回の現場は、ハラダの女子2名が参加させていただきました。
現場はもちろん一生懸命やったのですが、
モロッコの漆喰「タデラクト」も植田さんに教えていただきました。
「タデラクト」は水硬性石灰(水の中でも固まる)で独特の磨き模様になります。
防水性、撥水性があり、モロッコでは外壁、洗面台、浴槽にも使われているそうです。
まず、タデラクトの主材に顔料を入れて色をつけます。
事前に作っておいた下地に塗り広げます。
タデラクトが独特なのは磨き方で、鏝ではなく、セラミック(硬い石)を当てて磨いていきます。
石では壁に当たる面が少ないのでグルグル回しながら当てていきます。
2人ともすごい集中力で磨いています。
タデラクトはモロッコの言葉でタ=仕事、デラクト=磨くという意味で
磨く仕事という意味だそうです。
どちらかというと集中力のある女性のほうが向いているのかもしれません。
2人はやめろというまで磨き続けていました。(o^-^o)
これは植田さんの秘密兵器、タデラクト用の鏝です。
柄の先に石が付いています。
長時間磨いていても手が疲れないそうです。
今回は2色マーブルで仕上げてみようということになり、
白を重ねてみました。
この後、オリーブオイルをかけてひたすら石を当てて磨きます。
これが完成品です。
独特の発色の磨き仕上げになっています。
モロッコの漆喰タデラクト
是非、ワンポイントでも使ってみてください。
先日の現場で淡路の左官のスーパースター植田さんと現場を一緒に施工しました。
植田さんは久住章さんの一番弟子で、現在は左官の仕事と工務店、両方をやられています。
「左官を考える会」を立ち上げられ全国で左官職人のネットワークを広げている凄い方です。
今回、東京の工務店さんの仕事で施主さんが植田さんの大ファンでした。
「植田さんにどうしても漆喰をやってもらいたい」というお話を聞き、お声掛けをして、
原田左官とジョイントしてやっていただくことになりました。
まずはツノマタを煮て漆喰を練る準備をします。
これが漆喰に入れるツノマタ(海草)です。
この煮汁を漆喰の糊として使います。
その間に、下地処理、下塗りを進めていきます。
施主さんがいらっしゃったら、植田さんの講義の始まり。
事前にワラをふるって、長さの違うものをそろえます。
入れるワラの長さ、骨材の大きさで漆喰の表情が大きく変化します。
その場でどんどん見本を作っていき、施主さんの好みを探っていきます。
仕上げの模様はすぐ決まったのですが、話が弾んで、
漆喰の話、家の話など、どんどん講義は膨らんでいき、私も勉強になりました。
家つくりもやっている植田さんだからできるアドバイスもあって、施主さんも大変満足されていたようでした。
次回は実際の施工現場、ハラダの女子2人が大活躍の巻です。
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